フォワードデプロイドPM(FDPM)とは
Forward Deployed Project Manager / FDPM(別称:Forward Deployed PM・FDE PM)
顧客の事業部に深く入り込み、技術とビジネスの両軸でプロジェクトを主導するプロジェクトマネージャー。
フォワードデプロイドPM(FDPM)とフルサイクルPMは、どちらもAI時代に価値が上がるPMですが、FDPMは顧客の事業部に入り込んで課題設定〜実装監理を横断する翻訳役、フルサイクルPMは企画〜実装〜運用を一人で完遂する実装接続型という違いがあります(詳しくはFDPMと従来型PMの違い)。
Palantir Technologies(米国データ分析企業)が提唱した「Forward Deployed Engineer」の概念をPM領域に拡張したもの。AIが要件定義を自動化する2026年現在、現場で「技術とビジネスを翻訳できるPM」として最も希少性が高まっています。
従来のPMが要件定義・基本設計のみを担うのに対し、フォワードデプロイドPMは課題設定・BizDev・要求定義から実装監理まで横断的に担います。山根一城が10タイプの中でも最も推奨するPMタイプとして提唱しており、PM Questのサイト名にもなっています。
FDPMがどの業態で活きるかは業態によって異なります。業態別のPM職域マップ(40パターン)で、SI/SES・ITコンサル・AI・Webそれぞれの評価軸を確認できます。実装まで一気通貫で担うフルサイクルPMとも隣接した概念です。
さらに詳しく:従来型PMとの違い/FDPMとは(Q&A)
FDPMのキャリアを実際に築くには、ポジションメイクで自分に合う役割を設計し、まずはPMキャリア診断で現在地とタイプを把握するのがおすすめです。あわせてPM市場価値カルテで、いまの職域・業態からの市場価値も確認できます。
フルサイクルPMとの違い
フォワードデプロイドPMとフルサイクルPMは混同されやすいですが、担う中心が異なります。フォワードデプロイドPMは顧客の事業部に入り込み、課題設定・要求定義・実装監理を横断してビジネスと技術を翻訳する役割が主軸です。一方フルサイクルPMは、企画から実装・運用までプロダクトライフサイクル全体を一人で完遂する実装接続型が主軸となります。「顧客現場に踏み込むFDPM」と「一気通貫で作り切るフルサイクルPM」という違いを押さえると、自分がどちらの希少性を伸ばすべきか判断しやすくなります(詳しくはフルサイクルPMの解説)。
フォワードデプロイドPM v1(コア型)
FDPM v1 (Core Type)
顧客現場に常駐レベルで入り込み、課題設定〜要件定義〜実装監理までを横断するPM。
フォワードデプロイドPMの基本形。AI企業・上位SIer・ITコンサルファームのDX/AI実装部門で多く見られるポジション。
想定年収帯:800〜1,200万円。AIに代替されにくい「人間的な翻訳力」が資産になります。
フォワードデプロイドPM v2(BizDev付き)
FDPM v2 (with BizDev)
事業開発・新規事業企画とPM推進の両軸を担うPM。事業構想から実装監理まで一気通貫。
FDPM v1の上位互換。BizDev・新規事業開発の経験を持ち、経営層との折衝もできるPM。スタートアップCxO候補や大手企業の新規事業立ち上げ責任者ポジション。
想定年収帯:1,000〜1,500万円。AI時代に最も価値が上がるPMタイプの一つ。
フルサイクルPM
Full-cycle Project Manager
企画〜実装〜運用まで、プロダクトライフサイクル全体を一人で完遂できるPM。
フルサイクルPMとは、SaaS・Webプロダクト企業を中心に、コード理解とプロダクト思考を兼ね備えたPMを指します。AI時代に「実装まで接続できる」強みは加速度的に評価が上がります。
Copilot・Cursorなどのバイブコーディングツールの進化により、企画から実装までを一人で完遂できる環境が整ったことで誕生したPMタイプ。想定年収帯:800〜1,500万円。
フォワードデプロイドエンジニア(FDE)
Forward Deployed Engineer
エンジニアリング力を武器に顧客の事業課題に切り込むエンジニア職。
Palantir Technologies発祥の概念。FDPMがPM推進中心、FDEは実装中心という違いがあります。両者は隣接職種で、互いの職域に重なる部分があります。AI時代に両職種とも希少性が高まっています。
FDPM(PM版)とFDE(エンジニア版)の役割の違い:どちらも「顧客の事業部に深く入り込む」という共通点を持ちますが、FDE(フォワードデプロイドエンジニア)は実装・技術的解決を主軸に顧客課題へ切り込むのに対し、FDPM(フォワードデプロイドPM)は課題設定・要求定義・実装監理といったプロジェクト推進の翻訳役を主軸とします。同じ「フォワードデプロイド」でも、エンジニア版は手を動かして作る側、PM版は何を作るべきかを定義して前に進める側、と役割が分かれるのが最大の違いです。
ITコンサル系PM
IT Consulting PM
IT戦略・DX構想などの上流設計から実行推進まで担うPM。
コンサルファーム水準のドキュメンテーション力+PM実行力を兼ね備える人材。エンタープライズDX領域で評価される。想定年収帯:1,000〜1,800万円。次のステップはBizDev領域への踏み込み、または事業会社のCDO/IT執行役員ポジション。
AI実装型PM(AI進化型PM)
AI Implementation PM
AI/LLMプロジェクトをリードできる次世代PM。今後3〜5年で最も評価が上がるタイプ。
AI時代の中核ポジション。想定年収帯:900〜1,500万円。AI実装の経験を持つPMは絶対数が少なく、希少性が高まっています。
業務変革型PM(社内DX推進型)
Business Transformation PM
事業会社の情シス・社内SE経験を強みに、業務変革・社内DX推進を牽引するPM。
業務知識と技術理解の両立が強み。ただし、現状の延長線では市場価値が頭打ちになりやすいタイプ。「複数企業のDXを支援する側」へ職域を広げると市場価値が大きく変わります。
顧客接点設計型PM
Customer Interface Design PM
単なる開発管理ではなく、顧客体験(UX)やサービス全体の設計に踏み込むPM。
Webプロダクト企業のPdMポジションと親和性が高い。「顧客要望を受ける」のではなく「何を作るべきか」を決めるレイヤーで動けるPM。想定年収帯:800〜1,300万円。
社会実装型PM
Social Implementation PM
技術やPoCで終わらせず、実際の現場や社会に実装し、価値を定着させるPM。
実装責任と浸透責任を持ち、社会課題解決や産業変革に接続できる希少なタイプ。DX・GovTech・社会インフラ系で特に評価される。
技術者信頼獲得型PM
Technical Trust PM
現場エンジニアと技術会話ができる解像度を持ち、技術組織の中で信頼されるPM。
コードを読める・書けるレベルの技術理解を持つPM。技術選定・アーキテクチャ議論に参加でき、エンジニアと協調して推進できる。フルサイクルPMやAI実装型PMへの展開余地が大きい。
上流コンサル移行型PM
Upstream Consulting Transition PM
PM経験を活かしながら、構想・変革推進・経営課題整理へと役割を広げるPM。
大規模・複雑案件の推進実績が強み。想定年収帯:1,000〜1,800万円。経営層折衝・意思決定への関与で、コンサル上位職(プリンシパル)や事業会社の経営層・事業責任者を狙える。
現場実務型PM
On-site Practice PM
管理だけではなく、現場感を持ちながらプロジェクトを前に進めるPM。
エンジニアや実務メンバーと近い距離で動き、実行力と調整力で現場をリードするタイプ。技術理解や顧客折衝経験を加えるとフォワードデプロイドPMへの展開余地が大きい。想定年収帯:700〜1,100万円。
職域拡張余地型PM
Domain Expansion PM
現在「管理・調整・進行」中心のPMポジションにいる、職域拡張のチャンス層。
AI時代において「管理だけのPM」は徐々に評価が下がる傾向にあります。一方で、課題設定・要件定義・顧客折衝・技術理解のいずれかに踏み込めれば、市場価値は大きく変わります。「今が変わるタイミング」であるPMタイプ。
PMコンサル
PM Consultant
「PMコンサル」とは、プロジェクトマネジメントそのものを外部から支援する立場、またはコンサルティング会社に所属してクライアントのプロジェクト推進を担うプロジェクトマネージャーを指す呼び方です。自社の一員として動く社内PMと違い、契約に基づい
PMキャリア
PM Career
PMキャリアとは、プロジェクトマネージャーとして担当する範囲や責任を、時間の経過とともにどう広げ、どこへ移していくかという道筋を指します。単に役職が上がることだけでなく、扱う工程・関わる相手・任される規模がどう変わるかを含みます。一本道では
SES PM(客先常駐型のプロジェクトマネージャー)
SES PM / System Engineering Service PM
SES PMとは、SES(システムエンジニアリングサービス)契約、多くは準委任契約のもとで、客先に常駐しながらプロジェクトの進行管理を担うプロジェクトマネージャーを指します。自社が受注した案件の責任者という立場ではなく、常駐先の開発チームの
PMからコンサル
PM to Consultant
PMからコンサルとは、プロジェクトマネージャーとして培った進行管理や関係者調整の力を土台に、クライアントの課題設定や打ち手の立案を担うコンサルタント側へ移っていく動きを指します。実行の責任者から、意思決定を助言する立場へと役割の重心が移るの
PM業務SaaS
SaaS for Project Management
PM業務SaaSは、プロジェクトマネージャーが担う計画・進行・課題管理・関係者調整といった仕事を、クラウド上のソフトウェアで支える仕組みを指します。タスクの割り当て、スケジュールの可視化、コミュニケーション履歴の集約などを一つの画面で扱える
SIer PM
SIer PM
SIer PMとは、システムインテグレーター(受託開発を担う企業)に所属し、顧客企業のシステム構築プロジェクトを計画から本番稼働まで統括するプロジェクトマネージャーを指します。契約・スコープ・要員・品質・予算・納期に責任を持ち、顧客の情報シ
PMBOK
PMBOK
PMBOKは、プロジェクトを計画・実行・管理するための知識や手法を体系的に整理したガイドを指す略称です。特定の業界や技術に依存しない共通の枠組みとして、用語の定義や進め方の考え方を提供します。プロジェクトマネージャー(PM)がチームや関係者
PMPeople(ピーエムピープル)
PMPeople
PMPeople(ピーエムピープル)は、プロフェッショナルなプロジェクトマネジメントの実務をオンラインで支援するプラットフォーム、およびそれを提供するサービスの名称として使われています。ポートフォリオ・プログラム・プロジェクトという三つの階
SIer PM
SIer Project Manager
SIer PMとは、システムインテグレーターに所属し、顧客から請け負ったシステム開発案件を計画から納品まで取りまとめるプロジェクトマネージャーを指します。要件定義から設計・開発・テスト・移行までの工程で、スコープ・品質・コスト・納期のバラン
PMBOK
PMBOK(ピンボック)
PMBOKは、プロジェクトマネジメントの実務で共有されてきた考え方や手順を体系的にまとめた知識のガイドです。特定の業界に限らず使える汎用的な枠組みとして整理され、計画・実行・監視といった一連の進め方や、スコープ・コスト・品質などの管理対象を
プロジェクトマネージャー
Project Manager (PM)
プロジェクトマネージャー(PM)は、期限・予算・品質といった制約のなかで、明確な目的を持つプロジェクトを計画から完了まで導く役割です。進捗を追うだけでなく、関係者の合意形成、リスクや変更への対応、成果物を約束した状態で届けるところまで責任を
pm light(PMライト)
PM Light
「pm light(PMライト)」は、専任のプロジェクトマネージャーを置かず、チームのリーダーやエンジニア、事業側の担当者が本来の役割と兼務しながらプロジェクトマネジメントの一部を担う、軽量な進め方を指す言葉です。全工程を統括するのではなく
スクラムマスター
Scrum Master
スクラムマスターは、アジャイル開発の代表的な枠組みであるスクラムが、その原則どおりに機能するよう支援する役割です。開発チームの外から指示を出す管理者ではなく、チームが自ら計画し改善できる状態づくりを助ける立場だと考えられています。日々の会議
クエスト型PM(Quest PM)
Quest PM
クエスト型PMとは、プロジェクトマネージャーが担う大きな目標を、達成条件のはっきりした小さな単位(クエスト)に分け、その積み重ねでゴールへ近づける進め方を指す言葉です。ゲームの「クエスト」に見立てて、完了・未完了を明確にしながら進捗を可視化
PMの仕事
Project Manager's Work
PM(プロジェクトマネージャー)の仕事とは、決められた期間・予算・品質の範囲内でプロジェクトを目標まで運ぶために、計画を立て、人と作業を調整し、進み具合と問題を管理し続ける役割全般を指します。手を動かして成果物そのものを作るより、作る人たち
縦・横・斜めフレームワーク
Vertical / Horizontal / Diagonal Framework
山根一城が提唱するPMキャリア構造化フレーム。3軸でPMキャリアを評価する。
PM経歴説明・市場価値判断に活用できる構造化フレームワーク:
縦軸(経験の深さ × 高さ):マネジメント範囲、PJ規模、難易度。「30名マネジメント」「10億円PJ経験」などの定量指標。
横軸(職域の広さ × 距離):PM周辺職種(PMO・コンサル・開発・PdM・BizDev)の経験と、関与している職域フェーズの幅。
斜め軸(異業界経験):複数業界・業態を横断する希少性。「金融・製造・通信を経験」など。
40代後半以降のPM転職では、「縦軸の数字」だけで戦うのは厳しい。横軸・斜め軸を含めて構造化することで、年齢を超えて評価されます。
職域
Job Domain / Work Area
PMが担当する業務領域。事業戦略から運用までの工程のうち、どこを担当しているか。
事業戦略 / BizDev / 課題設定 / システム化企画 / 要求定義 / 要件定義 / 基本設計 / 開発・実装監理 / 運用 などの工程を指します。
AI時代に「職域の広さ」が市場価値を決める時代になりました。山根一城は「PMの市場価値は、年齢ではなく職域で決まる」と提唱しています。
職種
Job Type / Occupation
職業の種類。PM、PMO、ITコンサル、エンジニア、PdM、BizDev、営業など。
「職種」と「職域」は別概念です。同じ「PM」という職種でも、関与している職域(フェーズ)は人によって大きく異なります。
業態
Business Type
会社のビジネス形態。SI/SES、ITコンサル、Web/SaaSプロダクト、AI企業、事業会社など。
「業態」と「業界」は別概念です。たとえば「金融業界の事業会社のPM」と「金融業界のSIerのPM」では、業界は同じでも業態が違うため、PMとして担う職域もキャリアの広がり方も大きく異なります。
業界
Industry
ビジネスドメイン。金融、製造、通信、公共、ヘルスケアなど。
「業態」とは別概念。複数業界を横断する経験は、縦横斜めフレームの斜め軸として希少性に直結します。
PM職域マップ40パターン
PM Career Map - 40 Patterns
山根一城が独自に整理した、PMの全分類(業種×役割×フェーズの組み合わせ)。
PMは一括りにできません。SI/SES・ITコンサル・AI・SaaSなどの業種軸と、戦略・企画・要件定義・実装監理などの担当フェーズ軸を組み合わせると、40パターン以上に分類されます。
PMキャリア診断
PM Career Diagnosis
PM Quest公式診断ツール。15問で10タイプから判定。
15問(基本情報3問+プロジェクト経験2問+縦軸2問+横軸5問+斜め軸1問+AI×将来2問)で構成。山根一城監修の独自フレームワークで、あなたのPMタイプ・市場価値・伸ばすべき職域を判定します。
プライムベンダー
Prime Vendor
プライムベンダーとは、発注元(顧客企業)と直接契約を結び、システム開発やITプロジェクト全体の取りまとめと最終責任を負う元請けのベンダーを指します。要件のとりまとめから協力会社への発注、品質・進捗・コストの管理までを一貫して担い、顧客との窓
ステークホルダー
stakeholder
ステークホルダー(stakeholder)は、プロジェクトの意思決定や成果によって影響を与える、あるいは影響を受ける個人・組織を指します。発注元の経営層、利用部門、開発チーム、運用担当、外部ベンダーなど、立場も関心も異なる人たちが含まれます
マイルストーン
milestone
マイルストーンは、プロジェクトの進行を管理するために設定する、節目となる時点や到達点を指します。工程の完了や重要な意思決定、承認などのタイミングに置かれ、作業の期間ではなく「点」で表されるのが特徴です。プロジェクトマネージャーは、この節目ご
スクラム
Scrum
スクラムは、短い期間の反復(スプリント)を繰り返しながらプロダクトを段階的に作り上げる、アジャイル開発の代表的なフレームワークです。要求の変化を前提に、決まった役割・イベント・成果物を通じて、少人数のチームが自律的に検査と適応を続ける進め方
SIer(システムインテグレーター)
System Integrator
SIer(システムインテグレーター)とは、顧客の業務課題に対してハードウェア・ソフトウェア・ネットワークなどを組み合わせ、情報システムの企画から設計・開発・運用までを一括して請け負う事業者を指します。単体の製品を売るのではなく、要件定義から
ガントチャート
Gantt Chart
ガントチャートは、プロジェクトの作業(タスク)を縦に並べ、横軸に時間を取って、各作業の開始日から終了日までを横棒で表す図です。棒の位置と長さで期間が、棒どうしのつながりで前後関係が、棒の塗り具合で進捗が読めます。誰が・いつ・何をやるのかと、
クリティカルパス
Critical Path
クリティカルパスとは、プロジェクトの開始から完了までにつながる作業経路のうち、最も所要時間が長く、ここが遅れると全体の完了日がそのままずれる一連の作業を指します。個々のタスクの順序と所要期間、そして「どの作業が終わらないと次に進めないか」と
リスク管理
Risk Management
リスク管理とは、プロジェクトの目標達成を脅かす不確実な事象を、あらかじめ洗い出し、影響度と発生度合いを見立て、対応の方針を決めて監視し続ける一連の活動を指します。問題が起きてから動く対処とは異なり、起きる前に手を打つことに主眼があります。プ
プロジェクトマネジメント
Project Management
プロジェクトマネジメントとは、期限と予算、達成すべき成果が定められた一度きりの取り組み(プロジェクト)を、計画・実行・監視・終結の流れに沿って進め、目標を満たす状態へ導く一連の活動を指します。担い手はプロジェクトマネージャー(PM)で、範囲
ウォーターフォール
Waterfall
ウォーターフォールは、要件定義・設計・実装・テスト・移行といった工程を上流から下流へ順番に流し、前の工程の成果物を固めてから次へ進む開発の進め方を指します。滝が上から下へ落ちる様子になぞらえた呼び名で、各工程の完了を関係者で承認し、後戻りを
品質管理
Quality Management
品質管理とは、プロジェクトの成果物やプロセスが、あらかじめ合意した基準を満たしているかを測定・確認し、ずれがあれば是正する一連の活動を指します。PMにとっては、要件定義で決めた「何をもって完成とするか」を、テストやレビューといった具体的な検
ステークホルダー
Stakeholder
ステークホルダーとは、プロジェクトの進行や成果によって影響を受ける、あるいはプロジェクトに影響を与えうる関係者を指します。発注者や利用部門、経営層だけでなく、開発チームや協力会社、監査部門なども含まれます。プロジェクトマネージャー(PM)に
マイルストーン
Milestone
マイルストーンとは、プロジェクトの中で特に重要な節目を表す時点のことです。要件定義の完了や結合テストの開始など、後工程の前提となる到達点に置かれます。作業そのものではなく、成果物や状態が確定した「点」を指す点でタスクと区別され、PM(プロジ
プロジェクトマネジメント
Project Management
プロジェクトマネジメントとは、始まりと終わりが決まった取り組み(プロジェクト)を、決められた期限・予算・品質の範囲で目的まで導く一連の仕事を指します。担い手はプロジェクトマネージャー(PM)で、計画づくり、進行の管理、関係者の調整、リスクへ
ガントチャート
Gantt Chart
ガントチャートは、プロジェクトの作業(タスク)を縦に並べ、横軸に時間をとって、各作業の開始日から終了日までを横棒で表した工程表です。誰がいつ何をするか、作業同士がどう前後するかを一枚で見渡せるため、計画の共有と進捗の確認に広く使われています
アジャイル開発
Agile Development
アジャイル開発は、短い反復(イテレーション)を繰り返しながらソフトウェアを少しずつ形にしていく開発の進め方です。要件をあらかじめすべて固めるのではなく、動くものを早めに出して利用者や関係者の反応を確かめ、優先順位を調整しながら進めます。変化
振り返り
retrospective / review
振り返りとは、プロジェクトやその一区切りが終わった後に、進め方そのものを関係者で見直し、次に活かす学びを引き出す活動を指します。成果物の合否を判定するのが主目的ではなく、うまくいった要因と改善したい点を言語化し、次のサイクルの行動に落とし込
RACI(責任分担マトリクス)
RACI Matrix
RACIは、プロジェクトのタスクや成果物ごとに、関係者の関わり方を4つの役割で整理する責任分担の一覧です。Responsible(実行担当)、Accountable(説明責任)、Consulted(相談先)、Informed(報告先)の頭文
進捗管理
Progress Management
進捗管理とは、プロジェクトの計画(いつ・何を・どこまで)と実際の進み具合を突き合わせ、その差を早く見つけて手を打つための一連の活動を指します。プロジェクトマネージャー(PM)が担う中核業務のひとつで、単に「遅れていないか」を数えるのではなく
変更管理
Change Management
変更管理とは、プロジェクトの途中で持ち上がる要件・スコープ・スケジュール・コストの変更要求を、思いつきで反映せず、記録・影響評価・承認・反映・共有という一連の手順に乗せて扱う仕組みを指します。誰が変更を決められるのかをあらかじめ決めておき、
ITコンサル
IT Consulting
ITコンサルとは、経営や業務の課題を情報システムの側面から整理し、方針づくりから導入・定着までを外部の立場で支援する仕事を指します。要件を決める前段の構想や投資判断の材料づくりから関わることが多く、システムを作ること自体ではなく、課題を解け
プロジェクト憲章
Project Charter
プロジェクト憲章とは、プロジェクトを正式に発足させ、プロジェクトマネージャーに権限を与えるために、目的・背景・大枠の範囲・主要な関係者・概算の予算や期間を一枚にまとめた公式文書です。多くはスポンサーが承認し、これをもって作業が動き出します。
プロダクトバックログ
Product Backlog
プロダクトバックログは、これから開発・改善したい項目を一枚のリストにまとめ、上から優先順位順に並べた一覧です。機能追加、不具合修正、技術的な負債の返済などを区別なく載せ、価値の高いものを上位に置きます。アジャイル開発やスクラムでよく使われ、
プライムベンダー
Prime Vendor
プライムベンダーは、システム開発やITサービスの調達で、発注者と直接契約を結び、案件全体の責任を負う一次請けの事業者を指します。要件のとりまとめから協力会社の管理、品質確認と納品までを統括する立場で、SIやコンサルの現場では発注者との窓口を
RFI・RFP
Request for Information / Request for Proposal
RFI(Request for Information)は情報提供依頼、RFP(Request for Proposal)は提案依頼を指します。発注する側が候補ベンダーに対し、RFIで市場や製品・実績の情報を集め、RFPで具体的な提案内容と
スプリント
Sprint
スプリントとは、スクラムを中心としたアジャイル開発で使われる、固定した長さの開発期間のことです。一般には1〜4週間で区切り、その間に計画・実装・レビュー・振り返りを一巡させて、動く成果物を積み上げていきます。期間の長さを一定に保つことで、チ
QCDS(品質・コスト・納期・安全)
QCDS
QCDSは、Quality(品質)・Cost(コスト)・Delivery(納期)・Safety(安全)の頭文字を並べた管理指標です。従来からある品質・コスト・納期の三軸(QCD)に、安全を加えた考え方で、製造や建設の現場管理から広まりました
工数管理
Effort / Man-hour Management
工数管理とは、プロジェクトの各作業にどれだけの人手と時間がかかるかを見積もり、計画値と実績値を突き合わせながら差異を調整していく管理活動です。人日や人月といった単位で作業量を表し、進捗・コスト・要員配置の判断材料にします。単なる時間の記録で
デスマーチ
Death March
デスマーチとは、当初から達成が困難な納期や予算、要員体制のまま、長時間労働で帳尻を合わせようと走り続けるプロジェクトの状態を指す言葉です。品質・コスト・納期のいずれかが構造的に破綻しているのに計画が見直されず、担当者の疲弊と手戻りが積み上が
課題設定
Problem Setting
顧客が「解決したい課題」を定義する工程。フォワードデプロイドPMの主戦場。
顧客が漠然と抱えている問題を、解くべき「課題」として言語化する工程。AI時代に最も価値が高まる職域の一つ。AIは課題を「解く」ことは得意ですが、「設定する」ことはまだ人間が必要です。
システム化企画
System Planning
どのプロダクト・機能を開発するかの判断。要件定義の上流。
課題設定の結果を踏まえ、「何をどう作るか」の方針を決める工程。フォワードデプロイドPMv1の中心領域。
要求定義
Requirement Capture
顧客要望の言語化・整理。
顧客の「こうしたい」を文書化する工程。要件定義より前段階で、よりビジネス寄りの整理。
要件定義
Requirements Definition
システム要件の定義。従来PMの中核業務。
要求を技術的に実現可能な仕様として定義する工程。AI(Kiro等)に侵食され始めている領域。要件定義「だけ」を担うPMは、AI時代に差別化が難しくなっています。
基本設計
Basic Design
システムの構造設計。
要件を踏まえ、システムの全体構造を設計する工程。AI侵食が進行中。
BizDev(事業開発)
Business Development
新規事業開発・事業企画・パートナー開拓。フォワードデプロイドPM v2の必須スキル。
事業の構想〜立ち上げ〜パートナー開拓まで含む広い領域。PMがBizDev経験を持つと、フォワードデプロイドPM v2として希少性が一気に高まります。
要件定義書
Requirements Specification Document
要件定義書は、発注側の要求をシステムやプロジェクトで実現するために、満たすべき機能・非機能・制約を確定させ、関係者の合意内容を文書として残す成果物です。要求定義書で描いた「何のために・何をしたいか」を、開発が着手できる粒度の「何を作るか」へ
結合テスト
ketsugo test
結合テストは、単体で確認済みの複数のモジュールやプログラムをつなぎ合わせ、部品同士のデータの受け渡しや呼び出しの流れが設計どおり動くかを確かめる工程です。単体テストが一つの部品の内部を見るのに対し、結合テストは部品と部品の「境界」に焦点を当
要件定義書
Requirements Specification Document
要件定義書とは、システムやサービスで「何を実現するか」を発注側と開発側の合意として文章・図表にまとめた成果物です。要求として集めた声を、機能要件と非機能要件に整理し、後続の基本設計が着手できる粒度まで落とし込みます。プロジェクトの範囲と判断
詳細設計
Detailed Design
詳細設計は、基本設計で固めた機能や画面の方針を、開発者がそのままコーディングできる粒度まで落とし込む工程です。モジュールの内部処理、クラスやメソッドの構造、データの入出力、エラー時の分岐などを具体的に決めます。ウォーターフォール型では基本設
システムテスト
System Testing
システムテストは、単体テストと結合テストを終えたソフトウェアを、本番に近い環境で一つのシステムとしてまとめて検証する工程です。個々の機能ではなく、要件定義で決めた業務全体の振る舞いや、性能・セキュリティといった機能以外の要求を確かめます。開
キックオフ
Kickoff / Kickoff Meeting
キックオフとは、プロジェクトの立ち上げ段階で、発注側・開発側・関連部門の関係者が一堂に会し、目的・スコープ・体制・進め方・当面のスケジュールをすり合わせる最初の共有の場を指します。PM(プロジェクトマネージャー)が主催し、着手前に前提を揃え
論点設計
Issue Design
論点設計とは、プロジェクトを前に進めるために「いま何を決める必要があるか」という問い(論点)を洗い出し、答えるべき順番と粒度を整える作業です。作業そのものを並べるのではなく、意思決定に必要な問いを先に並べる点に特徴があります。PM(プロジェ
基本設計書
Basic Design Document
基本設計書は、要件定義で合意した業務要件・機能要件を、システムとして「どう実現するか」の全体像に落とし込んだ設計成果物です。画面・帳票・外部インターフェース・データ・機能の一覧といった、利用者や発注側から見える範囲を中心に記述します。ウォー
受入テスト
User Acceptance Test / UAT
受入テストは、開発側が納めた成果物を発注側(利用部門やユーザー企業)が自分たちの業務目線で確認し、検収して本番へ移してよいかを判断する工程です。要件どおりに動くかだけでなく、実際の業務が回るかを見る点が特徴で、合否が支払いや稼働開始日に直結
AI-BPR
AI Business Process Reengineering
Amazonが提唱した、AIによる業務プロセス再設計の概念。
BPR(Business Process Reengineering:業務プロセス再設計)にAIを組み込む考え方。課題設定・企画フェーズへのAI侵食を象徴する概念。AI時代のPMはAI-BPRを前提にしたPJ推進が求められます。
Kiro
Kiro (AI Agent)
AIエージェントの代表例。要件定義・仕様書を自動生成する。
Amazonが開発した自律型AIエージェント。要件定義・仕様書作成を高品質で自動化することで、従来PMの中核業務を侵食し始めています。「正直このKiroの方がクオリティが高くて驚いた」と現場PMから声が上がるレベル。
バイブコーディング(Vibe Coding)
Vibe Coding
自然言語でAIに指示しながら実装するコーディング手法。
Cursor、GitHub Copilot、Claude Code等のAIコーディングツールを活用し、自然言語でAIに指示を出して実装を進める手法。非エンジニアも実装可能になったことで、フルサイクルPM型のキャリアが組みやすくなりました。
GDPval
GDPval (AI Capability Benchmark)
AIが人間のソフトウェアエンジニアを上回る勝率を測る指標。
OpenAI関連のベンチマーク。2026年現在、AIが人間のソフトウェアエンジニアを80%の勝率で上回るとされています。これがエンジニア求人の半減(2022→2025)の背景データの一つ。
DX推進
DX Suishin / Digital Transformation Promotion
DX推進とは、デジタル技術を使って業務プロセスや事業のあり方を見直し、組織の稼ぎ方や働き方を変えていく取り組みを指します。既存システムの入れ替えにとどまらず、業務の手順そのものと、それを支える組織・評価の仕組みまで含めて設計し直す活動です。
DX推進
DX (Digital Transformation)
DX推進とは、デジタル技術を使って業務プロセスや事業のあり方そのものを見直し、組織の価値提供を作り替えていく一連の取り組みを指します。単なるツール導入やペーパーレス化にとどまらず、業務の流れ・役割分担・評価の基準まで含めて設計し直す点が特徴